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令和5年5月12日
全国保育士会 「人権擁護のためのセルフチェックリスト」を用いた保育の振り返り とりまとめの公表
昨年末、保育所・認定こども園において園児に対して虐待が行われていたことが明らかになったことを受け、国は「保育所等における虐待等の不適切な保育への対応等に関する実態調査」(不適切な保育の件数を把握するもの)を実施しました。
調査について、回答状況等をめぐって全国保育士会の会議等において継続的に意見交換を実施したところ、各施設によって回答に大きなばらつきが生じていることが分かりました。そして、多くの保育所等から、どのような行為を数えたらよいのか分からないとの声も寄せられました。その原因のひとつに、「不適切な保育」が具体的にどの程度のことを指すのか、求められる回答の範囲が明確ではなかったことがあげられると思います。
そこで、全国保育士会では、今回の国の調査を好機と捉え、よりよい保育を追求し、さらなる保育の質の向上をめざすべく、「人権擁護のためのセルフチェックリスト」を用いた保育の振り返りを行いました。
振り返りの結果からは、保育者が自身の保育を謙虚に振り返り、意識せずに行ったことが実は子どもの人権にかかわる内容だったことに気づいて、どうすればよいのかを考え、子どもに寄り添うことを通して、保育の質をさらに向上させたいという保育者の思いが読み取れました。
本「とりまとめ」をご確認いただくとともに、今後も「人権擁護のためのセルフチェックリスト」を用いて保育の振り返りを行い、さらなる専門性の向上にご活用いただきますようお願いいたします。