保育士がこたえる子育てQ&A

“まなび”に関するQ&A

言葉の習慣、しつけなどまなびについて

6ヵ月~1歳
ほかの子どもたちと遊んでいるときに、その子の顔を引っかいてしまいます。
1~2歳
スマートフォンを見始めるとなかなか止められなくなります。
靴の左右を間違えて履いてしまいます。
物を投げる癖があり、困っています。
土・泥・粘土などに触るのを嫌がり、汚れるのをとても嫌がり、そのような遊びに参加しようとしません。
家にあるおもちゃを保育所に持っていくと言って聞きません。
何歳まで添い寝をすれば良いですか?
他の子のおもちゃを無理やり取ってしまします。
水遊びが大好き。でも水の大切さを教えたいです。
何を言っても、「いや」、「だめ」ばかり返ってきます。
大人がしていることを「なんで」、「どうして」としつこく聞いてきます。
何でも「自分でする!」と言うようになってきました。
3~4歳
同じ本を何度も読んで欲しいと言います。
素直にあやまることができません。
お父さんが子ども可愛さの余り、洋服や靴の着脱など何をするにしても手を貸してしまっています。
何歳頃から一人で外で遊ばせて良いのでしょうか?
極端に虫が嫌いで、部屋の中に蝿や蚊が飛んでいるとパニックになり、大声で泣いて逃げ回ります。
いつも見ているわけではないのですが、テレビが好きで、いつも戦っているような動作をしています。
何かたずねても、頷いたり首を振るだけで、なかなか言葉で返してくれません。
そろそろお稽古ごとを始めた方がよいのでしょうか?
忘れものがあると大泣きしてしまいます。
3人きょうだいの真ん中の子どもが些細なことで大泣きします。
左利きを右利きにしたいと思うのですが。
人を傷つける言葉を使って困っています。
5~6歳
保育所の先生や友だちに「あいさつ」がきちんとできているか心配です。
保育所と家での様子が違うようです。
遊んだあと、片づけをしてくれません。
朝起きてから保育所に行くまでの準備がてきぱきできない。
文字が読めるので、一人で本を読ませたいのですが・・・
来年は小学校入学ですが、文字が書けません。
テレビゲームを少し制限したいのですが。

6ヵ月~1歳

Q

8ヵ月の男児です。
ほかの子どもたちと遊んでいるときに、その子の顔を引っかいてしまいます。母親の私の顔を引っかくこともあります。「ダメ」と、手を払えば払うほど顔に手がいきます。どうしたらやめてくれるのでしょうか。

A

子どもは、お母さんの笑顔が大好きです。「大好きなものにさわりたい!」という思いから、顔に手がいってしまうのではないでしょうか。この月齢で顔を引っかくのは、人に興味を持っているということです。お母さんから友だちへと、人への興味が広がっている証拠です。嬉しいことですね。

ただ、どう表現したらいいのかわからない、力の加減がわからないから引っかいてしまうのです。引っかいたときは、「ダメでしょ」と言うのではなく、手を優しくとって頬にあてながら「こうするんだよ」と、どのようにふれあったらいいのか教えてあげるといいでしょう。ときには、くすぐり遊びやふれあい遊びを一緒に仲良く楽しんでみてはいかがでしょうか。きっと、子どもさんも満足してにこにこ笑顔になると思いますよ。

1~2歳

Q

1歳児です。
父親が一人で子どもを見るときは、スマートフォンで子ども向けアプリや映像などを見せているようです。自分でも触りたがり、見始めるとなかなか止められなくなります。 どうすればよいでしょうか。

A

お父さんが一人で見るときはぐずることもあり、スマートフォンがお助けアイテムになっているのかも知れませんね。大人が使っていると、興味が湧き触ってみたくなりますが、子どものおもちゃとして渡してしまうのは止めましょう。大人と一緒に楽しむ物と位置づけるとよいと思います。「面白いね」「一緒に歌ってみようか」など見ながら会話を楽しむツールになるいいですね。長時間にならないよう、時間を決めて利用しましょう。

Q

2歳の子どもです。
いつも靴の左右を間違えて履いています。大人が気付いて正しく並び替えて履かせると、いやがらずに履き直すのですが、次に自分で履くと逆になっています。
また、かかと部分がうまく入らずにイライラしている様子も見られます。どのように教えればスムーズに靴が履けるようになりますか。

A

2歳の子どもにとって、靴の左右の判別は、なかなか難しいようです。そこで、靴の甲の内側寄りに左右同じ目印をつけると、その目印をくっつけて靴を並べることで、左右が徐々にわかるようになります。例えば目印に油性ペンでウサギの絵を描き、「ウサギさんとウサギさんがこんにちはするように靴を並べて履こうね。」と促すことで、次第に感覚的に左右がつかめるようになるのです。

また、かかとがうまく入らない場合、かかとのベロにゴム紐をつけると、そのゴムを引っ張りながら比較的簡単に靴を履くことが出来るので、子どもはイライラせずにいやがらずに自分で履こうとします。いやがらずに根気よく自分で取り組むことが大切で、繰り返している内に、目印やゴムはなくても、自分の力で履けるようになっていきます。

その前段階で「自分でやりたい」という気持ちを大事にし、履きやすい工夫をすることも大人側の大切な援助ですね。

Q

1歳9ヵ月の男の子です。
物を投げる癖があり、困っています。もうすぐ第二子の出産予定もあり、今から心配です。
投げる癖をなんとかやめさせたいと思い、「ぶつかると危ないよ」とそのつど伝えているのですが、なかなか理解してくれません。どのように対応したらよいのか教えてください。

A

探索活動真っ盛りの元気なお子さんですね。

投げることも大切な発達ですが、ご心配のように危険なこともありますので、全てを受容するのではなく、大人の真剣な制止でやめることや、柔らかいボールや風船等、投げても安全に遊べるものを選ぶなどして、繰り返し向き合っていけると良いですね。また、大人の言葉も理解できるようになってきますので、投げて良い物・いけない物の区別もしっかり伝えていくと良いでしょう。

手押し車を引っ張ったり箱を押したりする力もつき、今後はつまんだり、穴落としなどの細かい操作もできるようになっていきます。それらの活動を遊びの中にどんどん取り入れ、体をいっぱい使って遊びましょう。

Q

土・泥・粘土などに触るのを嫌がり、汚れるのをとても嫌がり、そのような遊びに参加しようとしません。
どうしたらよいでしょうか。

A

触ろうとしない原因が何なのかによって対応は変わります。

手が汚れることが苦手であるのならば、汚れたら洗えば綺麗になることを伝え、実際に汚れた部分を水で洗い流す様子を見せてあげると安心して触れられるようになることがあります。汚れることが苦手な子どもは、家庭生活の中で少々の汚れでは叱らないようにしましょう。

また、土、泥の感触が苦手な場合は、大人が他の子どもとともに泥あそびを楽しみながらやって見せ、「泥って気持ちいいんだよ」「楽しいよ」ということをしっかりと伝えることから始めましょう。

2歳児の同様のケースでは、保育士が泥だんごを作って見せ、「お母さんへのおみやげにしよう!」と声をかけ、そっと手の平にのせてあげると「お母さんのおみやげ!!」ととても喜び、自分でも泥だんごを作ろうとしたことがありました。大人が心から楽しんでいるところを見ることで、子どもも取り組んでみようとするものです。
感覚が過敏な場合は無理強いせず、子どもの気持ちを大切にして、やわらかい布あそび等からスタートするなど、子どもが触ってみようとするのを待ってあげることが大切だと思います。

Q

家にあるおもちゃを保育所に持っていくと言って聞きません。
仕方なしに持って行かせてしまいますが、どうしたらよいでしょうか。

A

まずは保育所の玄関まで、次は車までと、少しずつ段階を決めて持っていく範囲を約束し、家に置いていけるようにしていきましょう。

また、おもちゃを持たずに保育所に来れた際には、保育士にも褒めてもらう、または一緒に約束の確認をするなど保育所と協力して取り組んではいかがでしょうか。

その他、大切なものをしまっておく宝箱を用意するなどし、登園時におもちゃを持ってきた際も「おうちにある宝箱にしまっておくね」と持って帰る方法もあります。ここでも、保育士も一緒に同じことを子どもたちに働きかけていくことができると思います。

Q

2歳の男の子です。
就学前くらいには一人で入眠できるようにしたいのですが、何歳くらいまで添い寝をすれば良いですか?

A

子どもにとって大人が添い寝をしてくれることは、眠りに入るときの安心感につながります。

安心して眠りに入れることは、朝起きてからの日中の生活も安定した気持ちで送ることができる要因ともなります。布団の中で絵本を読んであげたり、お話をしてあげたりするなど、夜のゆったりとした時間を親子で過ごすことで、安心感を得て入眠できるようになるお子さんが多いようです。

お子さんの状況を見ながら、5歳になる頃から「この絵本が終わったら寝ようね」などの声をかけ、少しずつ添い寝の時間を短くしていくのも一つの方法ではないでしょうか。

また、就学したから添い寝をしないのではなく、就学後もお子さんが求めるときには添い寝をして安心感を与えてあげたいものです。

Q

2歳の男の子です。
公園にいって、他の子のおもちゃを無理やりとってしまいます。
他の子とトラブルなく仲良く遊ばせるにはどうしたらいいでしょうか?

A

自分のおもちゃと他の子どものおもちゃとの区別や、言葉で気持ちの表現が十分理解できる年齢ではないので、自分の要求がとおらなかったりすると無理やりの行動に出てしまいます。

そんな時は、頭ごなしに叱ったりせず、「『貸して』や『入れて』と言ってみようか」と誘ったり、「遊びたかったんだね」などその子の気持ちを穏やかに受け止め、「お友だちは、今これを使いたいんだって」など、相手の気持ちを代弁して話していきましょう。

一緒に遊ぶ友だちと同じおもちゃを用意してみるなど環境を整えていくことも良いですね。そのような経験を積み重ねていくことで、成長とともに感情や行動を状況に合わせてコントロールする力がついてきます。

Q

2歳の男の子です。
水遊びが大好きで、その間は集中して静かなのですが、水がもったいないので止めるようにうながすと、怒ってしまい手がつけられません。
水の大切さを教えたいのですが、どのようにすればうまく伝わるでしょうか。

A

水だけでなく、物の大切さを理解できにくい年齢でもありますよね。たとえば、使える水の量を制限したなかで水の活用法を経験させてみるのもよいかと思います。

手洗いやお花の水やり、ぞうきん洗いなどをするときに、バケツ1杯の水をどのように使ったらよいかと考えてみる中で、すべてに使うためには少しずつ使わなくてはすぐになくなってしまうということを理解していく、などの方法をとってみてはいかがでしょうか。繰り返しの中で、「手はきれいになったから、今度はお友だちの番ね。」とか「お花さんにたくさんあげようね。」などと声かけをしていくようにしてみましょう。

口をゆすぐにはコップ1杯、水遊びには洗面器1杯など、目に見える数や量を生活の中ではっきりさせていくのもよいと思います。

まずは、おとなも一緒になって、使い方を言葉ではなく行動で示してあげることが一番わかりやすく大切なことだと思います。今はまだ難しいかもしれませんが、限りある水の大切さに少しずつ気づけるとよいですね。

Q

2歳5ヵ月の男の子です。
何を言っても「いや」「だめ」の言葉ばかりが返ってきます。注意したり、丁寧に伝えようとするのですが、逆におこってしまい、ときには叩いてきたりします。
どうしたらよいか、考えてしまいます。

A

この時期は自我が芽生えてくる年齢ですね。

何でも自分で、という気持ちも強くなってきて、大人からの言葉に「いや」「だめ」と返してしまうことの多い時期です。わざと反対のことばを言って、大人の反応をみている場合もあります。

この時期の子どもの即答には、深い意味があるとは限らず、つい返してしまったということも少なくないと思います。強くいけない言葉と叱ったり、丁寧に伝えようとしすぎないほうがよいかもしれませんね。

まずは、一度、その言葉と子どもの気持ちを受け止めながら、次に続く言葉を引き出してあげられるようなかかわりが持てるとよいですね。そうしていくうちに少しずつ「いや」「だめ」という言葉も減ってくるのではないかと思います。

言葉も増えてきて、会話も楽しめる時期になっているはずです。どの子どももお母さんとの会話は心弾むものと思います。ぜひ、ゆったりとしたかかわりや会話の中で、多くの言葉を引き出し、気持ちを受け止めながら(たとえば、子どもが「いやだ」といったら、お母さんは「○○は・・・がいやなんだね。」と繰り返してあげるだけでも、子どもは自分のことを理解してくれていると思います。)、豊かな心を育ててあげてください。

Q

2歳9ヵ月の女の子です。
大人がしていることを「なんで」、「どうして」としつこく聞いてきます。どう答えてよいか分からなかったり、つい忙しいときは「うるさい」と言ってしまったりします。どうしたらよいでしょうか。

A

この頃のお子さんは、好奇心が旺盛で、周りの物事に何にでも興味や関心を持ち、言葉もたくさん覚えはじめ、いろいろな質問をしてきますね。中には、大人が答えられないような難しい質問やびっくりする質問もあります。子どもの視点は大人と違うな~、と感心してしまうこともしばしばあります。

答えるのが少し困難な質問のときには、お子さんを主人公にしてお話仕立て(メルヘンチック)で答えてみると、とても楽しい会話になります。たとえば、「なんで雨がふるの?」という質問には、「お空の雲さんが○○ちゃんに会いたいって泣いているのかもしれないね」というような感じです。大人はどうしても正しい答えを言いたがりますが、子どもにとっては自分の疑問をきちんと受けとめてくれることが重要です。お母さんが私の話を聞いてくれている、という安心感を得られることが必要ではないでしょうか。

また、お子さんがもう少し大きくなりましたら、「お母さんはこう思うよ」、「お母さんも分からないから、一緒に調べてみようか」、と答えてみてはどうでしょうか。逆に「あなたはどう思う?」とお子さんに聞いてみると、子どもの創造力をはたらかせた素敵な答えが返ってくることもあります。その考えを「お母さんもそう思うよ」と受けとめてあげるとそれだけで満足することもあります。

正しい答えを出そうと気張らずに、お子さんの言葉をしっかりと受け止めていることを伝え、会話のかけ合いを楽しむようにしてみてください。

Q

2歳の女の子です。
最近、何でも「自分でする!」と言うようになってきました。それはよいのですが、朝の忙しい時間に言われるので、つい親のほうは手を出してしまって娘を怒らせてしまい、そのやりとりで余計に時間が過ぎてしまい困っています。

A

「自分で・・・。」と言うことが多くなるのは2歳児の特徴でもあります。忙しい時にはじっくり付き合えず、お母さんもお困りですね。

親にしてみれば、かえって時間がかかりイライラしてしまうのですが、この何でも自分でしたがると言うのはとても大事なことです。少しのことでも、「自分でできた!」という経験は喜びと自信につながっていきます。この自信は子どもが大きくなっていく過程で、困難なことにぶつかったときに「自分で何とか解決するぞ!」という力になります。

ですから、こうした子どもの気持ちを大事にしましょう。大人がしてしまう方が楽で、早いからと、何でもしてしまうと、子どもは自尊心を傷つけられ積極的に行動できない子どもになってしまうかもしれません。

対応策としては、たとえば朝の準備をお母さんとお子さんと役割分担をしてみてはいかがでしょうか。「これはお母さんのお仕事、これは○○ちゃんのお仕事だよ。」と、自分でできることを求められることで、お子さんもとてもうれしいと思います。成長の大切なステップを踏んでいるのだと考え、子どもの気持ちを尊重し見守ってあげましょう。

3~4歳

Q

3歳の女児です。
寝る前に必ず1冊は本を読むようにしていますが、同じ本を何度でも読んで欲しいと持ってきます。また、年齢が3歳半を過ぎても、赤ちゃん用の絵本が気に入っているようで、「読んで」と持ってきます。もう少しストーリー性のある絵本をたくさん読んで欲しいのですが、うちの子は幼いのでしょうか。

A

子どもは、お話の面白さだけでなく、絵本の絵の色調や描かれている登場人物の表情、背景にあるものまで見ながら、お話を聞いてイメージを広げます。それだけでなく、読み手の声のトーンや、息づかい、また寄り添う肌の温かさまでも感じ取って、読み聞かせの時間を楽しんでいるのです。

このお子さんは気に入った絵本があり、きっとその絵本を見ると色々な想像が出来てとても楽しいのでしょうね。でも自分一人だけでは十分楽しめません。絵本が他のおもちゃと違うところは、読んでくれる人がいて初めて面白さが実感できるというところです。大好きなお母さんの声でお話を読んでもらいながら大好きな絵を眺め、空想をふくらませる幸せな時間は、子どもの情緒の安定をもたらし、ひいては絵本から得られるさまざまなものへの興味を引き出すことにもつながります。あわてなくても、子どもは満足すれば次のものへと感心を向けていきますから、ゆっくり、その子のペースを大切にして、お母さんも一緒に、お子さんが持ってきた本の読み聞かせを楽しんでみて下さい。

繰り返し読むことで分かることや、見出せる楽しさもあるはずです。赤ちゃん用の絵本にも、何かその子の思いや好きなものが詰まっているのかも知れません。それを探るのもまた一つの楽しみです。

ただ、「今日はお母さんの好きな本を一緒に見よう。」と誘いかけて、紹介する機会があっても良いでしょう。あまり堅苦しく考えずに読み聞かせを続けてくださいね。

Q

4歳の男児です。
失敗した時や物を壊した時、きょうだいけんかで弟を泣かせたときなど、自分から「ごめんなさい」と謝ることが出来ません。
母親が「おこらないから、ごめんなさいと言おうね。」と教えるのですが、かえってそっぽを向いてしまいます。素直に謝れる子になって欲しいのですが・・・。

A

4歳にもなると自分の失敗をちゃんと分かっているものです。分かっているけれど、どのように対応すればよいか分からないこともあり、本人が一番「しまった」「困ったな」と思っているかも知れません。そんなときに「謝ろうね。」と言われると、返って意固地になる場合もあることでしょう。

親としては頑固に謝らない我が子が悪い子に感じられて心配になるものですが、徐々に感情が複雑になってきて、素直に大人の言うことを聞き入れられない年齢にさしかかっているのだと、その発達を理解してあげてください。行動には表れませんが、心の中では「悪かったな。」と思っているのではないでしょうか。

そこで大人は事情を尋ねた後に、失敗した時や困ったときはどのように対処すればよいのか、具体的に教えてあげてください。「すぐにお母さんに教えてね。」といった簡単でわかりやすい対処方法でよいのです。そして、出来たときはきちんとほめてあげましょう。また「ごめんなさい」という言葉が出なくても、表情で反省しているかどうかを判断し、「本当は悪かったと思っているんだよね。」と気持ちを代弁してあげて下さい。自分の気持ちを理解してもらえたことが分かると、徐々に素直に「ごめんなさい」と言えるようになると思います。勿論、相手を困らせたり、失敗したときは謝るべきだと言うことはきちんとわかりやすく、かつ冷静に教えてあげてください。

Q

お父さんが子ども可愛さの余り、洋服や靴の着脱など何をするにしても手を貸してしまっています。
その都度、お父さんに見守るように伝えたことで、手は貸さないようになりましたが、子ども自身がやってもらえるものと思って何もしません。
保育所でも洋服が着れなくて、一人そのまま立っていることが多いようなのですが、本人は苦にならないようです。どうしたらよいでしょうか。

A

最初は全面介助の着脱も、できる部分から子どもたちに任せ、着脱しやすい衣服・靴などを用意し、一定時間待つことが一つの方法です。

大人に頼りがちな子どもたちには、「○○やっていてね」または「お父さんは手伝えないから保育所の準備は○○ちゃんがやっていてね」とお願いするように言ってみましょう。

子どもたちの年齢ならではの葛藤がありますが、時間がかかっても一人でできたときの達成感があり、褒められることで次の意欲につながります。

また、この年齢になると子どもたちも友だちの様子をよく見ており、お互いに励まし合いながら成長する姿も見られます。

Q

4歳の女の子です。
上のきょうだい(小学生)がいるため、一緒に遊びについていきますが、何歳ごろから一人で外で遊ばせて良いのでしょうか?

A

一人で遊ぶ時期についてですが、まず考えなければいけないのが「お子さんの安全」です。社会での経験が少なく好奇心旺盛な子どもたちは、時に遊びに夢中になると、危険な場所の判断が自分自身では難しくなると思います。

地域の環境や、お子さんの性格にもよると思いますが、子どもが巻き込まれる事件や事故は身近に起こりがちです。まずは、一人で外遊びをする前に、遊びに行ってよい場所や交通ルール、帰宅時間など、ご家族なりの約束を決めておくことが必要でしょう。そして、その約束をご家族の方と一緒に数回体験しておくことも大切です(できればお父さんかお母さんと一緒に、お子さんが約束を理解できたと感じるまでがよいと思います)。

最終的に、お子さんを「いつ一人で遊ばせてよいか」はそのお子さんのことを一番よく知っているお父さん、お母さんの判断になるかと思いますが、家族との約束を守り、活動することを考えると、小学校に就学し、その生活に慣れたころが望ましいのかもしれません。また、その際には近所の方や友だちの保護者の方など、周囲の協力を得ることも大切になると思います。

Q

4歳児です。
極端に虫が嫌いで、部屋の中に蝿や蚊が飛んでいるとパニックになり、大声で泣いて逃げ回ります。
ピクニックに行った時にもレジャーシートの上に蟻が登ってくると同じようなパニックになります。
さわれなくてもいいですが、パニックをおこさないようになってほしいと思っています。どうしたらよいでしょうか。

A

怖がっているので、その場ではすぐに虫を取り除いてあげ、大丈夫だよと抱きしめてあげることが大切です。

そして、お母さん自らが虫に触れている様子を見せることも子どもの安心につながるかもしれません。

また、虫がかわいらしく描かれている絵本などを読みきかせ、怖くない虫もいることを伝えていくことを試してみてはいかがでしょうか。

絵本などをたくさん読み聞かせた後も怖がる場合には、抱っこしながら「絵本に出てきた虫さんと同じだよ。怖くないよ。大丈夫だよ」と繰り返し伝えていきましょう。

無理に虫に慣れさせようとしないほうが良いと思います。

その後も言動に変化がなく、パニックが続くようであれば、何か他に原因があるのかもしれません。そのような場合は医師等の専門機関を受診することも考える必要があるかもしれません。

Q

いつも見ているわけではないのですが、テレビが好きで、いつも戦っているような動作をしています。
実際に友達を蹴ったり、叩いたりすることはありませんが、その遊びしかしないので心配です。
公園などに連れて行っても、滑り台の上でポーズをとったり、何を持っても振り回したりして、いつも戦いごっこになってしまいます。どうしたらよいでしょうか。

A

戦隊ものになりきって、ヒーローになったような気分なのでしょうね。

相手に対して手が出てしまう場合は別ですが、本当に好きで、ただなりきっているだけの間は少し見守ってみてはいかがでしょうか。

公園などにも出かけられているようですし、友だちの姿や遊びに興味を示すようになれば、また遊び方も変わってくると思います。

また、ヒーローは戦うだけでなく、困っている人を助ける正義感の持ち主であることをお話しするのも良いかと思います。

今子どもたちがお気に入りの遊びをやめさせるのではなく、時にはお母さんも一緒に夢中になって遊び込んではいかがでしょうか。

その中から「狭い場所では走らない」「どのような時なら遊んでもいいよ」などの約束事を一緒に決めておきましょう。

そして他の遊具や違うおもちゃを手にした時には、遊び方を伝えましょう。

繰り返し伝えているうちに、少しずつ他の遊びにも興味を持っていくと思います。

Q

何かたずねても、頷いたり首を振るだけで、なかなか言葉で返してくれません。

A

お母さんやお兄さん、お姉さんなど周りの人に言葉を先取りされ、しゃべる必要なく済んでしまう場合もあります。

具体的には、「お茶いる?」と先に聞いてしまうと、首を縦に振るか横に振るかで済むので、自ら言葉を発する必要がなくなります。

こうした場合は、意を汲んであげたうえで「何を飲みたい?」や「ジュースそれともお茶、どっちがいい?」などと聞くことでしゃべるきっかけになるかもしれません。

言葉が出なくても、こちらの言っていることが理解できているようであれば、今は言葉を溜め込んでいる時かもしれません。このような場合は、ひと言出始めると次々と言葉が出てくることもよく見られますよ。

もし名前を呼ばれても振り向いたりすることがなければ、聞こえていない可能性もあるかもしれません。気になるようでしたら医師等の専門機関の受診をお勧めします。

Q

3歳の男の子です。
まわりのお友だちが、いろいろお稽古ごとをはじめています。
親としてあせりを感じます。早くいろいろなこと(早期教育)をした方がいいでしょうか。

A

お母さんがあせりを感じられる気持ちは、よくわかります。

お子さん自身が興味、関心を持っていること、あるいは夢中になっていることは何ですか?

お稽古ごとを始める際には、まず、そのことをよく考え、お子さんの性格も考慮したうえで始めることが大切だと思います。また、お稽古ごとにもさまざまありますが、お子さんが少しでも長く継続していけることが大切ですね。

あわせて、この時期だからこそ身につけておきたいこと(早寝早起きなどの基本的生活習慣、戸外遊びをたくさんすることによる健康的な身体づくり、友だちとの遊びを通して触れ合うなかでの人間関係などの学びなど)も多くあり、これらもお子さんの育ちのなかではとても大切なことなので、将来の学びの基礎になると思いますよ。

Q

3歳の男の子です。
まわりのお友だちが、いろいろお稽古ごとをはじめています。
親としてあせりを感じます。早くいろいろなこと(早期教育)をした方がいいでしょうか。

A

お母さんがあせりを感じられる気持ちは、よくわかります。

お子さん自身が興味、関心を持っていること、あるいは夢中になっていることは何ですか?

お稽古ごとを始める際には、まず、そのことをよく考え、お子さんの性格も考慮したうえで始めることが大切だと思います。また、お稽古ごとにもさまざまありますが、お子さんが少しでも長く継続していけることが大切ですね。

あわせて、この時期だからこそ身につけておきたいこと(早寝早起きなどの基本的生活習慣、戸外遊びをたくさんすることによる健康的な身体づくり、友だちとの遊びを通して触れ合うなかでの人間関係などの学びなど)も多くあり、これらもお子さんの育ちのなかではとても大切なことなので、将来の学びの基礎になると思いますよ。

Q

わが家には、5歳と4歳の男の子と1歳の女の子の3人の子どもがいます。
最近、真ん中の男の子が、毎日のように些細なことをきっかけに火がついたように大泣きして大変なことになってしまいます。一度スイッチが入ってしまうと、もう何を言ってもだめで、抱っこをしてなだめることもできません。
夫はもっと厳しくしないといけないのでは、と言っています。夫婦ともにフルタイムで働いているため、子どもと接するのに余裕がないのがいけないのかもしれません。どのようにかかわればよいでしょうか。

A

仕事をしながらの3人の子育て、毎日一生懸命がんばっていらっしゃる様子が目に浮かびます。「自分に余裕がないのがいけないかもしれない」という一言からは、お母さん自身が自分の子育てをふり返っていらっしゃることも感じられます。

さて、お悩みの件ですが、真ん中のお子さんの一連の行動は自分の存在をアピールしている表れと考えられます。手をかけられている妹とほめられるお兄ちゃんの間で、自分の存在が小さくなっているように感じるのかもしれません。「あなたの存在をちゃんと認めているよ。お母さんの大切な宝物だからね。」というメッセージを言葉と態度で伝え続けることが大切です。そのために、家族の協力も得ながら、ときには真ん中のお子さんと2人だけでゆっくり過ごす時間が持てるように工夫してみてはいかがでしょうか。

子どもは厳しくさえすればよいということはありません。子どもはまわりから認めてもらえることで自尊心が高まっていきます。お子さんのちょっとした頑張りにも目をむけ、おおいにほめてあげてください。

Q

4歳の女の子です。 左利きを右利きにしたいと思うのですが、どのようにすればよいでしょうか。

A

左利きだと道具をつかうときなど、いろいろな場面で不便なこともあり、右利きにしたいと思われるでしょうが、左利きは悪いことではありません。

以前は、右利きがよいとされ直すことが多かったですが、現在は右利きも左利きも利き手が、その子どもの個性ととらえています。以前に比べ、左利き用の道具の種類も量も多くなっていますし、スポーツの世界では左ききが有利とされているものもあります。

したがって無理に直そうとせず、「両手が使えればよいかな。」という感じで見守ってあげるとよいかもしれませんね。無理に右手を使わされた経験が「つらい」という記憶に残っているという方もいますので、お子さんが傷ついたり、ストレスになったりしないようにしたいですね。

たとえば、食事の時の聞き手を右にする場合は、普段の生活でお子さんに何かを渡すときに、さりげなく右手の方に差し出したり、はじめてのものを使わせるときには右手で持つように教えてみるといった方法もあります。

いずれにしても、無理はせず、お子さんの様子を見ながらすすめましょう。

Q

4歳の男の子です。
最近「ばーか、あほ」「デブ」など人を傷つける言葉や、「うんこ、おしっこ」などの言葉をおもしろがって使っています。注意すればするほどエスカレートしてしまい困っています。なんとか止めさせる方法はないでしょうか。

A

4歳を迎えるころになると言葉の数が増え、会話の内容がしっかりしてきます。とはいえ、中には意味が十分わからず使っている言葉もあり、周囲の人の反応をおもしろがったり、関わってくれることを期待して、わざと悪い言葉を使うことがあります。

そのようなときは、悲しい表情で「嫌な気持ちになったよ。」と、お母さん自身が抱いた気持ちを表情とともに言葉で伝えてみてはいかがでしょう。また、時にはいけないことを真剣に伝えることも必要でしょう。ただ叱って止めさせるのではなく、どんな時に言いたがるのかお子さんの様子をよく見て状況を考えた上で、どうしていけないのか、わかりやすく話してあげることが大切ですね。

そして、「わかってくれたんだ。お母さんうれしいな!」「約束きちんと守れたね。」など、あとのフォローがあると子どもの心にもしっかりと残り、「よかった!」「誉めてもらった!」と嬉しい気持ちから嫌な言葉を言わなくなっていくのではないかと思います。

成長過程の中で一時的なことです。大らかに受け止めながら、子どもと向きあうようにしましょう。

5~6歳

Q

保育所の先生や友だちに「あいさつ」がきちんとできているか心配です。

A

外に出て、きちんとあいさつができているかは気になりますよね。

まずは保育所での様子を保育士に聞いてみてはいかがでしょうか。子どもたちは、周りの大人や友だちの姿を見て、案外大人が心配するよりも立派に集団での生活を送っています。

また、お母さん自身も見本となるよう、一緒に元気よく挨拶をすると良いと思います。

あまり挨拶をしていないということであれば、朝家を出る前に、「一緒に挨拶しようね」「今日は声を出してみよう」など挨拶について子どもたちと話してみるのも良いかもしれません。

Q

5歳の男の子です。
保育所に通っていますが、保育所での態度と家での態度に違いがあり、どうしたものかと思っています。
担任の先生の話や連絡帳の様子などからは、特に問題もなく生活しており、友達との関係も楽しそうです。
しかし家庭ではひどく甘えてわがままを言ったり、弟にあたって泣かしたりすることもあり手をやくこともしばしばです。

A

保育所の生活では、集団の場が多いために自分の気持ちを我慢したり譲ったりする場面が多くあります。お子さんが保育所で楽しく生活ができているというのは、社会性がきちんと身についてきていることのあらわれだと思います。

その反面、まだまだ甘えたい盛りの年齢なので、おうちではありのままの自分を出しているかもしれませんね。弟さんへあたるのも、お兄ちゃん扱いをされていることを負担に感じたり、反発したりする気持ちがあらわれた行動なのではないでしょうか。

まずはお子さんの甘えたい気持ちをしっかりと受け止めてあげてくださいね。スキンシップなどを図りながら、「お母さんはちゃんとあなたのことを見ているよ」と伝え、親子のお互いに大好きな気持ちが通じ合うことで、おうちでのお子さんの様子も少しずつ落ち着いてくるのではないでしょうか。お母さんがお子さんのおうちでの素直な気持ちに気づけたことはとてもよいことですね。

Q

5歳の女の子です。
おもちゃで遊んだあと、なかなか片づけをしません。「片づけなさい!」と、ついきつい口調になってしまったり、最後には根負けしてこちらが片づけてしまったりしています。
自分で片づけられるようになってほしいのですが、どうすればよいでしょうか。

A

しばしば保育所でもお片づけについての悩みを耳にします。そこでちょっとした工夫を紹介します。

まず、片づけに対するイメージを楽しいものに変えましょう。そのためには、おもちゃ箱を区分けし、それぞれに絵や写真などを貼って分かりやすくするという方法があります。

その箱は牛乳パックや空き箱などを利用して、お母さんとお子さんと一緒にきれいに飾りつけをすると愛着がわき気持ちも変わります。ぬいぐるみなどを片づけるときに「○○ちゃんもおうち(おもちゃ箱)に帰って、早くねんねさせてあげようね」など声かけしながら、お母さんも一緒に片づけることもよいと思います。

年長児になると時間についても理解できるようになり、次の行動の予測を立てることができます。「片づけが終わったら○○しようね。」「この時間までに片づけをしておやつにしようね。」など、時間や行動を具体的に示して、見通しを立てた話をしてあげることもよいかと思います。

そして大切なことは、ちゃんとお片づけができたらいっぱいほめてあげて「ありがとう」を伝えることを忘れないでくださいね。

Q

5歳の男の子です。
朝起きてから、洗顔や着替え、朝ごはんなど、保育所に行くまでの準備にとても時間がかかるので、ついこちらが手を出してしまいます。
てきぱきひとりで準備できるようになるには、どうしたらよいでしょうか。

A

準備に時間がかかっている様子をみると、こちらが焦ってしまい気になるときもありますね。

お子さんの日常の生活リズムはきちんとつくられてきているでしょうか。早寝早起きはできていますか。睡眠が十分でないと、寝不足でぐずぐずしてしまうこともありますね。

また、今までの習慣で周りの大人にしてもらえるものだと思っている、または頼りきってしまっているということも考えられます。お子さんが自らやってみようと思うような言葉がけをしてみて様子をみてみましょう。そのときには時間に十分な余裕をもたせ、保護者(親)から手を出さずにじっくり待ってみてください。

5歳児になれば、おおむね時間についての理解もできるか思います。お子さんに「何時までに○○をする」と目標を立てさせながら、一つひとつ順番にできるようにしてみてはいかがでしょう。お子さんが何か一つ自分でできたときにそれを認めてあげれば、それをきっかけに次々とクリアーできることでしょう。

たくさん応援してあげてくださいね。

Q

5歳の女の子です。
もう、文字は覚えて、読み書きも出来るようになりました。
自分で本も選んで自分で読んでいるようです。それでも、まだ「よんで、よんで。」と読み聞かせをねだります。
自分で読めるので、そろそろ自分で読ませたいのですが…。

A

文字にとても興味があるお子さんなのですね。おうちでも読み聞かせをされているようで、とてもよいことだと思います。

この年齢の子どもたちは、一度興味を示すと、何でも吸収がはやく文字などもどんどん習得していきます。きっと自分の好きな本を自分で読めることに、お子さん自身も喜びを感じて自信もついていると思います。

ただ、この時期の子どもたちは、まだまだおうちの人に甘えたい年齢でもあります。

子どもが自分で読むときは、文字を追っていることが多く、その内容を理解したり、イメージを膨らませたり、楽しんだりというのは難しいようです。

大人の膝の上や、寝る前のお布団の中でなど、おうちの人のぬくもりを感じながら、生の声で語られる「読み聞かせ」は、親子の愛着関係の形成にとてもよいものです。子どもたちにとっても、大好きな人が、大好きな絵本を読んでくれる、そのことが子どもの心をとても満たしてくれます。

お子さんへの読み聞かせをもうしばらく続けることにして、素敵な親子の時間を過ごしてください。

Q

5歳の男の子です。
来年小学校に入学しますが、まだ、字が書けません。入学時に文字の読み書きができなくて困るのではないかと心配です。

A

他のことに興味がたくさんあって、きっとまだ文字には興味が及ばないのでしょうね。子どもにも絵を描くのが好きな子、何かを作ったりするのが好きな子など、興味の対象は個人差も大きくさまざまです。

もちろん早くから、文字や数字などに興味を持って、すらすらと文字を読んだりする子どもたちもいます。遊びにトランプ、カルタなどを取り入れ、興味、関心を持たせるなかで、文字の読み書きができたときにはたくさん誉めてあげることも、大切なことです。

しかし、文字の読み書きだけにこだわらず、今のこの幼児期でなくては体験できないこともたくさんあります。さまざまな生活や遊びを通して実体験を豊かにすることで、将来の興味や関心、探求心へとつながり、学ぶことに対する意欲をもてるようになると思います。

Q

5歳の男の子です。
テレビゲームが大好きで、時間があればゲームばかりしています。 少し制限をしたいのですが、どのようにすればよいでしょうか。

A

たしかに、テレビゲームのやり過ぎによる視力低下やコミュニケーション障害、また暗い場所でのアニメ視聴によるけいれんや意識障害のことを耳にすると、親としては不安になりますね。また、テレビゲームは途中で嫌になればすぐにリセットできたり、相手の表情を見ながら会話をすることもなかったりと、子どもの成長においてマイナスのイメージが大きいようです。

しかし、子ども同士の会話を聞いていると、ゲームに登場するキャラクターの新しい技を自分で考えたり、新しいキャラクターを生み出しその名前や技を考えたり、新たなルールを作ったりしているなど、テレビゲームをきっかけに、子ども同士で創造力をはたらかせたり、ルールを学んだりしている側面もあります。テレビゲームもその遊び方次第で、子どもたちにとってはまなびの道具の一つなのかもしれませんね。

では、どのような遊び方が望ましいのでしょうか。まず、ゲームの内容などは大人がきちんと確認をして、あまり刺激の強くないものを選ぶようにしてください。そして、明るいところでゲームをすることや、ゲームをする時間について、お子さんとゆっくり話をして約束事を決めてみてはどうでしょう。その際、ゲームをすることだけを厳しくするのではなく、そのほかにおいても時間やルールを守ることを教えるとよいですね。約束が守れたときにはたくさんほめてあげてください。

遊びは子どもの成長にとってとても大切なことです。ぜひ、テレビゲームに限らず、親子でのふれあいや野外での遊びなど楽しい時間をともに過ごしてみてください。